雑草の萌芽

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好きなカード−マジック編(3)

このシリーズは白青黒赤緑という順番でカードを紹介していくことにしました。しかし、誰にでも色の好みというものはあり好きなカードが多い色もあればそうでない色もあります。私は黒という色がそれほど好きではないのでピックアップするのも結構大変です。ですから、黒の番を飛ばしてしまうことがあるかもしれません。その辺はあまり気にしないでください。

第3回は《騒がしいネズミ/Chittering Rats(DST)》という黒のハンデスクリーチャーです。
このネズミは3マナ2/2という標準サイズのクリーチャーです。2/2というサイズはマジックにおいて基本ともいえるスペックで、このサイズを超えれば大きい、これ未満だと小さいといわれます。コツコツ殴れば馬鹿にならないダメージになりますし、ブロッカーとして使えば多くの場合相打ちにとれます。

通常ハンデスは相手の手札を墓地に捨てさせることをいいますが、《騒がしいネズミ/Chittering Rats》は場に出たときに相手の手札を1枚デッキの一番上に置かせます。それでも相手の手札を減らすわけですからハンデスには違いありません。

デッキに戻したカードを次のドローで手札に入れられてしまうので、それでは意味がないと感じる人もいるでしょう。しかし、本来ドローするはずだったカードが1ターン先延ばしにされています。しかもその1ターンは永遠に帰ってきません。ですから、《騒がしいネズミ/Chittering Rats》が出たときにすでに1:1交換が完了しているのです。

さらに、《騒がしいネズミ/Chittering Rats》は2/2クリーチャーとして場に残ります。これでさらに相手のクリーチャーと相打ちになったりすれば1:2交換となりアドバンテージが取れます。1枚で2枚分の働きができるカードが弱いわけがありません。

《八汰烏/Yata-Garasu》の恐ろしさがわかっている人であれば、ドローを止められる恐怖は身にしみていることでしょう。《騒がしいネズミ/Chittering Rats》はプレイするだけで相手のドローを1ターンだけですが止めることができます。デッキから新鮮なカードをドローさせない。これが私がこのカードを好きな理由といえます。
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