あなたはトランスを大会で使えますか?
先日newslimeさんがトランスという革新的なデッキを発表されました。各地で話題騒然となっているので、すでにご存じの方も多いことでしょう。
このデッキは一般的なデッキと違い、勝ち手段がフロアルールによる判定勝ちになっています。具体的には相手をロックして何もできない状況にし、自分は延々とライフを回復してライフ差による勝ちを狙います。相手の投了はもちろん拒否し、40分間フルに1デュエル目を行うことが特徴です。
今回はこのデッキを使用するにあたっての問題点を明らかにしていきたいと思います。
このデッキは一般的なデッキと違い、勝ち手段がフロアルールによる判定勝ちになっています。具体的には相手をロックして何もできない状況にし、自分は延々とライフを回復してライフ差による勝ちを狙います。相手の投了はもちろん拒否し、40分間フルに1デュエル目を行うことが特徴です。
今回はこのデッキを使用するにあたっての問題点を明らかにしていきたいと思います。
遊戯王OCGのメインターゲットは小学生だと思います(参考文献)。テレビアニメ等のメディアミックス戦略を推し進め、キャラクターを前面に押し出している事からもうかがいしれます。
大会の参加者はもう少し上の世代が中心となっていますが、メインターゲットが小学生な以上、小学生の大会参加も無視できないでしょう。
ここでトランスの話に戻ります。トランスは相手をほぼ完全に拘束し何もできない状況にして、40分間フルにデュエルをするように強要します。もちろん、デュエルの投了は拒否しますから、相手はマッチの投了をする以外デュエルを終わりにする方法はありません。遅延プレイングをして相手にライフを回復させる時間を与えないということも考えられますが、故意に時間稼ぎをしている以上、ジャッジを呼ばれたらマッチの敗北のペナルティを与えられることはほぼまちがいないでしょう(参考文献)。
このように、トランスは対戦相手に非常に不快感を与えます。大会参加者は勝利をつかみ取るために大会に出ているはずだから、どのような負け方をしようが文句を言うな、と考える方もいるでしょう。しかし、すべての大会参加者が勝利のみを追求しているわけではもちろんありません。相手との対戦自体を一番の楽しみとしている人もいます。そのような人にまで多大な不快感を与えざるを得ないトランスは、はたして使ってよいものなのでしょうか?
ここでトランスを使って小学生と対戦するときのことを考えてみましょう。小学生の大部分は勝利よりもデュエルがおもしろいかどうかを重視すると思います。ですから、デュエルがつまらなければゲームそのものをやめてしまいます。トランスとの対戦はある意味拷問であり、つまらなさの極限です。私は小学生はもちろんですし、一般の人に対してもこんなことが許されてよいはずがないと強く思います。
トランスはコアなユーザ専用のデッキです。そしてその力はカードゲームのライトユーザを業界から追い出すほどの力を秘めていると思います。誰でも想像を絶するつまらなさを体験したらそれから離れたくなるのは当然です。ライトユーザが少なくなればコアなユーザしか残らない結果となり、カードゲーム業界全体を縮小させることになります。そうなれば残った人は「オタク」と呼ばれることになり、「脱オタク」を目指している業界にとってもマイナスです。
以上のことにより、私はトランスを実際に使うことに対しては非常に否定的です。それを使うことによって失うものが大きすぎます。できることであれば、現状ではトランスは使わずに胸の中にしまっておいてくれることを望みます。
参考文献:
■LV58 遊戯界のロッカー達に捧ぐぜ
(新たなる冒険の書)
■遊戯王OCGが向かっている方向を考える
■「トランス」のもたらす問題
(遊戯王ジャーナル)
■遅延プレイング
(雑草の萌芽)
大会の参加者はもう少し上の世代が中心となっていますが、メインターゲットが小学生な以上、小学生の大会参加も無視できないでしょう。
ここでトランスの話に戻ります。トランスは相手をほぼ完全に拘束し何もできない状況にして、40分間フルにデュエルをするように強要します。もちろん、デュエルの投了は拒否しますから、相手はマッチの投了をする以外デュエルを終わりにする方法はありません。遅延プレイングをして相手にライフを回復させる時間を与えないということも考えられますが、故意に時間稼ぎをしている以上、ジャッジを呼ばれたらマッチの敗北のペナルティを与えられることはほぼまちがいないでしょう(参考文献)。
このように、トランスは対戦相手に非常に不快感を与えます。大会参加者は勝利をつかみ取るために大会に出ているはずだから、どのような負け方をしようが文句を言うな、と考える方もいるでしょう。しかし、すべての大会参加者が勝利のみを追求しているわけではもちろんありません。相手との対戦自体を一番の楽しみとしている人もいます。そのような人にまで多大な不快感を与えざるを得ないトランスは、はたして使ってよいものなのでしょうか?
ここでトランスを使って小学生と対戦するときのことを考えてみましょう。小学生の大部分は勝利よりもデュエルがおもしろいかどうかを重視すると思います。ですから、デュエルがつまらなければゲームそのものをやめてしまいます。トランスとの対戦はある意味拷問であり、つまらなさの極限です。私は小学生はもちろんですし、一般の人に対してもこんなことが許されてよいはずがないと強く思います。
トランスはコアなユーザ専用のデッキです。そしてその力はカードゲームのライトユーザを業界から追い出すほどの力を秘めていると思います。誰でも想像を絶するつまらなさを体験したらそれから離れたくなるのは当然です。ライトユーザが少なくなればコアなユーザしか残らない結果となり、カードゲーム業界全体を縮小させることになります。そうなれば残った人は「オタク」と呼ばれることになり、「脱オタク」を目指している業界にとってもマイナスです。
以上のことにより、私はトランスを実際に使うことに対しては非常に否定的です。それを使うことによって失うものが大きすぎます。できることであれば、現状ではトランスは使わずに胸の中にしまっておいてくれることを望みます。
参考文献:
■LV58 遊戯界のロッカー達に捧ぐぜ
(新たなる冒険の書)
■遊戯王OCGが向かっている方向を考える
■「トランス」のもたらす問題
(遊戯王ジャーナル)
■遅延プレイング
(雑草の萌芽)
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